(2011年評)
未来日記で一躍メジャー入りした、
「えすのサカエ」の初期作品。

寓話や都市伝説が現実になる世界観と、
それを解決する寓話探偵という主人公の設定は大変面白かった。
ただ、弱点を挙げるならば、細かい伏線回収の粗さだろうか。

未来日記でも同様の事がいえるのだが、
えすのサカエは物語の根底に関わる
壮大なギミックを作るのは割と上手い。

シナリオプロットを作成する才能があるのだろう。

ゆえに、読者を不満足の状態には陥らせることなく、
ある程度のカタルシスを与えることには成功する。

ただ、その壮大なギミックを回収する際の、
途中の細かい設定や物語の展開に粗さが目立つ。

プロット段階から、
より詳細な物語に落とす際の労力が十分でない。

よって、せっかくのギミックが回収される途中に、
多少の疑問符が過ぎりながら
読者は物語を読み進める事になってしまう。

これは大変勿体無い。

神は細部に宿る。

せっかくプロットの才能があるのだから、
是非、もう一段上を目指した作品作りをしてほしいものだ。

ちなみに、未来日記は、
本作よりは粗さが目立たない、という点は付け加えておく。

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花子と寓話のテラー 完全版 コミック 全3巻完結セット (角川コミックス・エース )

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  • 作者: えすのサカエ
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/11/23
  • メディア: コミック
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